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武漢の肺炎危機に面し、マスク着用と抵抗力の強化に努め、しっかり自分も家族も守ろう


2月
06
2020

武漢に始まった肺炎の広がりは止まることなく、これからどうなっていくのだろうか?議論は活発になっている。生化学者としての背景を持つ王博士は、短期的にはこの疫病がコントロールできる状況にはならないとみている。春節明け4日目(1月28日)、王博士...
武漢の肺炎危機に面し、マスク着用と抵抗力の強化に努め、しっかり自分も家族も守ろう

   ▲ 武漢の肺炎危機に面し、マスク着用と抵抗力の強化に努め、しっかり自分も家族も守ろう


2020-2-06 / 八馬公司編輯部

武漢に始まった肺炎の広がりは止まることなく、これからどうなっていくのだろうか?議論は活発になっている。生化学者としての背景を持つ王博士は、短期的にはこの疫病がコントロールできる状況にはならないとみている。

春節明け4日目(1月28日)、王博士はLINEのグローバルプレジデントグループで皆の安全を気遣うメッセージを発信し、科学界から出ている推論を引き合いに武漢で発生した疫病は4月に爆発的に拡散し、つまり疫病戦争が長期化することを意味しているが、皆が長期戦を迎える心理的な準備をするよう促した。そしてウィルスとは何か少しでも理解すれば、相手を知り己を知ることで無事にこの危機を乗り越えられると伝えている。

1月28日にメッセージを発信した後、2020年1月31日には宜蘭オフィスで新春挨拶を行い、2020年の黄金の鼠年に台湾で最初の健康セミナーを開催した。

セミナーで王博士は自分自身の予防策を語った。

春節前後も王博士は相変わらず多忙を極め、数日の間に日本と台湾、韓国と台湾を往復し、4回も飛行機に乗っていた。その間、全行程でマスクを着用したほかに4回のフライトでは敢えてファーストクラス、しかも座席はA1を選び、他の人との接触をできるだけ避け、感染するリスクを減らした。

しっかりマスクを着け、ウィルスに対抗する

ウィルスから身を守ることについて、王博士はマスクが大事な防衛ラインであると語っている。

「口を塞げば他人を感染から守り、鼻を塞げば自分が他人から感染されることを防げる」と。

ではどのようなマスクが良いのか?博士曰くN95も普通のマスクではあるが、着けたほうが着けないよりかは断然に良いと。

王博士はかつて研究室に長くいたため、マスクの使い方も熟知している。そんな彼は一般の人は普段マスクを使わないため、表と裏がどちらなのかわからない人もいると言う。ゆえに壇上で博士は飛行機内のフライトアテンダントのように一つ一つ動作をしながら、どのように正しくマスクを使って効果的に自分を守るか模範を示した。

まずどうやってマスクの紐の弾性で表裏を区別するか?それからどうやって二つ折りしたマスクを再度顔に着けるか?3つ目にどうやって上下に伸ばして口と鼻を覆うか?4つ目は眼鏡を着ける人はどうやって曇らせないようにするか?

正確なマスクの着け方の他にも、マスクを外すときにウィルスがたくさん付着している外側をどうやって避けるかの方法も伝授した。

これらは取るに足らない小さいことと思うかもしれないが、王博士は今回の肺炎危機でどうやって自分自身が備えるかは非常に重要で、人々がこの危機的状況の中で被害を免れるための大事なポイントであると捉えている。

武漢の肺炎危機はどのように広まったのか?

武漢の肺炎危機が今後どうなっていくのか、現在いたるところで議論され、意見がまとまっていない。社会的混乱を避けるため、政府は楽観的な様子を見せている。しかし科学界はそれほど楽観視していない。

王博士は科学者の観点から、昔からヨーロッパは一定期間ごとに疫病が発生し、ひとたび蔓延すれば10万人、100万人が犠牲になっていること、さらに一度の疫病で1000万人以上が犠牲になった悲劇もあることを語った。繰り返し起こった疫病がヨーロッパの人口増加を抑制していたが、フレミングが抗生物質を発明したおかげで状況が変わった。抗生物質が疫病から人類を救ったと同時に、地球人口の爆発的増加を促すことにもなった。

武漢の肺炎に関しては、王博士は実際のデータと現在分かっているデータは大きく乖離していると考えている。

博士は、日本から台湾へ戻る際、空港で日本の保健衛生関係者の隔離用車両が武漢から撤収した206名の日本国民を迎えに行くのを見たという。物々しい状況をみると、日本政府がいかに武漢の肺炎に対して警戒を強め、厳重な対応をしているかがわかる。

2日目、日本政府は隔離した3名の帰国者に肺炎患者がいると発表した。計算すると武漢在住の日本人の感染率は1.5%になる。武漢の人口が1100万人であることを考えると、感染率が1.5%なら武漢市での感染者は15万人以上になるはずだ。これは中国当局が発表している8~9千人とは程遠い数字である。また現時点の死亡率で計算すると、おそらく犠牲者は現在公式に出ている100~200人をはるかに超えているはずだ。

帰国した日本国民1人に1台の隔離車両を充てた処置に比べ、アメリカも勝るとも劣らない対応で、チャーター便で自国民を帰還させたのみでなく、彼らのために隔離施設を設置した。

このほか、武漢が封鎖され始めたときから、湖北省全体からさらに10数の都市が続けざまに交通封鎖を行った。

このような状況から、決して今回の疫病を絶対軽く見てはならない。

王博士は「対処を誤れば、武漢の肺炎はひょっとしたら歴史的な大災害に変貌する可能性がある。」と語った。

危機を乗り越え、自分で自分を守る

今回の疫病が深刻化しているひとつの要因に、肺炎ウィルスが特殊であることが上げられる。感染者の一部は発熱、咳がなく、鼻水が出ないこともある。はっきりした兆候がないと予防意識も徐々に弱まり、感染リスクが高まり、大感染を引き起こすリスクを伴うのだ。

最も重要なのが我々1人1人が果たして犠牲者になるのか、それとも生存者となるのか。

知る限りでは新冠肺炎の犠牲者は主に抵抗力が弱っている「老弱な方」たちであることだ。

だから王博士は深刻な伝染病災害の真っただ中で、危機を乗り越えるため「自分で自分を守る」ことを説いているのだ。

国庫にお金があり、しっかり支払いができれば兵隊がしっかり戦う

まず、出かけるときは必ずマスクを着けること。

次に、免疫力を強め、病気に対抗できる力をつけること。

王博士は、トータルスイスは人体の免疫システムを国家の防衛システムに例えた最初の企業であると伝えている。好中球・好酸球・好塩基球・リンパ球・単球をそれぞれ陸軍、空軍、海軍、警察、衛生部隊といった国家の防衛及び治安維持体系に擬えたのだ。

これらの防衛や治安体系の力を十分発揮させるために一番大事なのは国庫に十分なお金があること、そして国庫から必要に応じてきっちり支払いがされることでシステムの不均衡化が避けられ、お互いが資源を奪い合う状況を回避することができる。

身体に置き換えると、“国庫に十分なお金がある=体に栄養が十分あること”であり、国庫の資源がバランスよく行き渡るというのは、身体の栄養バランスがしっかりとれていることである。

十分な栄養、バランスの取れた栄養、これで免疫システムは十分に防衛能力を発揮することができる。

免疫システムは新冠肺炎ウィルスの侵入を防ぐ一番重要な防衛線であり、防衛部隊が散漫で装備が不足し、兵糧が不足してしまうと、感染者が最後は不運な犠牲者になってしまうだろう。しかししっかり訓練され、装備が充実し、兵糧が必要なだけあれば、このような方たちは危機的な状況でも幸運な生存者になれるのだ。

敵から守るためには、まず敵を知るべし

では人々を恐怖に陥れる新冠肺炎ウィルスは一体何者か?

王博士は、新冠肺炎ウィルスは細胞膜が無く、1本のRNAで出来ており、容易に変異する特性も持つゆえ、細胞膜に特殊な信号を出して敵味方を区別する我々の免疫システムにとって、ウィルスが侵入した最初期の段階では往々にして細胞膜が無いウィルスが敵であることをすぐに判別できない。

身体には侵入したウィルスに目印を付けるシステムもあり、この目印で侵入したウィルスが敵であると判別できる。

しかしこのマーキングにも時間がかかり、不幸にもある種のウィルスは攻撃目標に達する時間が我々の免疫システムにマーキングされるより早いことがあり、B型肝炎ウィルスもその部類だ。

現代医学のこの盲点に対する解決手段が予防ワクチンである。ワクチンに含まれるウィルスを注射することで免疫システムに敵が何者なのか先に判別させ、本物のウィルスが侵入してきた時にすぐに抹殺できる。

今回の新冠肺炎ウィルスは肺に到達すると、免疫システムに自分の肺細胞を侵入者に見なさせ、無情にも殲滅させるよう仕向けるのだ。そして抵抗力が弱い人たちが、恐らく自分の免疫システムが自分の肺細胞を殺され、犠牲になる可能性のある人たちなのだ。

十分な栄養、バランスの取れた栄養、しっかり自分も家族も守ろう

だから王博士は皆に、恐らく4月になると爆発的な拡散期に突入して長期戦になることが考えられるから、まずは自分が感染しないように出かけるときはしっかりマスクを着けるよう促した。2つ目に、十分な栄養、バランスの取れた栄養を摂取し、身体に健全な免疫システムを構築すること。王博士は「もし身体にしっかり防衛力が備わっていれば、たとえ感染してもまだ乗り切るチャンスがある。だからまずは自分をしっかりケアし、家族をケアし、一緒にこの危機を乗り越えるのだ。」と語った。



本文引用自 Total Swiss台灣官方網站


      


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